クラシカ・ジャパンが終了だって

 日本で唯一映像付きのクラシック音楽専門放送を行ってきたクラシカ・ジャパンは昨年10月末にスカパー!やケーブルテレビ放送からの撤退し、インターネット動画配信「クラシカ・ジャパン プラス」に完全移行と言っていたが、それも3月末で配信終了となった。これで完全に終了ということになる。私はクラシカ・ジャパンに一度も加入したことはなかったが、ずっと気になる存在ではあった。しかし個人的に視聴する時間は取れないし、NHKのBSなどで時々やっている放送でさえも追えていない自分がクラシカ・ジャパンに入ることなどはあり得なかった。またネット配信も高音質の方向に向かっているし、コロナ禍でオーケストラ・劇場や放送局が独自の配信を行っていることを考えると早急な結論が出たのは仕方がないことだろう。私もAmazonのFire TV Cubeを使っていると、専用のアプリがあったりして、そこでサンプル的なものは視聴したことがある。
 ベルリン・フィル。
 ウィーン国立歌劇場。
 独仏共同出資のテレビ局。
 オーストリア放送協会。
 バイエルン放送。バイエルン放送響も所有している。
 メトロポリタン歌劇場。

 探せば他にも独自配信しているところは色々出てくるはずだが、こんなものを巡っていてはいくら時間があっても足りない。自宅でテレビを視聴する時間が無い私は、通勤の車内で音楽を聴いているが、それにしてもスマホでクラシックを聴けるアプリは気になる。おそらくSpotifyが独走している思われる。
 私は広告の入る無料版しか使ったことがないが、クラシックはシャッフル再生と合わないのであまり使わない。有料版だと収録曲数が多く、使いやすいらしい。

 で、私が気になるのはclassic managerである。これは無料のクラシック専用アプリだが、ブラウザベースでも使える。なぜ無料かというと、著作隣接権の保護期間が切れた音源を使用しているためである。モノラルから初期ステレオの録音が公開されているが、この時期は音質的にも演奏的にも素晴らしいものが多い。私もこれからこのアプリを使って楽しんでいこうと思う。

アーノンクール・ヨーロッパ室内管のシューベルト交響曲全集

 アーノンクールヨーロッパ室内管のシューベルト交響曲全集を入手した。

 アーノンクールはシューベルトの交響曲全集を上記を除き2種類残している。
 コンセルトヘボウ管とは1992年、ベルリン・フィルとは2003-2006年の録音で、ヨーロッパ室内管との録音が1988年で一番早い。ベルリン・フィルとの自主製作盤は高価なので未聴だが、コンセルトヘボウ管との録音は名門オケなのに、彼のピリオド奏法を積極的に取り入れ、オケのサウンドも素晴らしく、当時としては斬新なシューベルト像を打ち立てたと思う。

 今回のヨーロッパ室内管との録音は、オケが若いせいもあるが、アーノンクールの意思が隅々まで行きわたり、改めてシューベルトの魅力に気づかされた。「未完成」や「グレイト」は往年の巨匠の名盤が目白押しで、それらの演奏と比べるとそっけなく聞こえるが、1~6番の新鮮な響きは他では得難い。こう聞くと、巨匠たちの演奏はやや大風呂敷を広げすぎかも知れないと思わせる。それはそれで魅力だが…。いずれにしてもアーノンクールの演奏は曲の新たな魅力を届けてくれるという意味では、素晴らしい演奏家の一人であることは間違いない。

ドリュアールのブラームス

 アンリ・ドリュアールのブラームスのクラリネット五重奏曲などが仏Calliopeレーベルから復刻された。
 詳細はこちら。私はこのクラリネット奏者の名前は存知あげていなかったが、パリ管などの首席奏者を長く務めていたので、オーケストラ演奏の録音としては結構聴いていたかも知れない。しかし、ソロ名義の録音は現状では上記以外廃盤状態。EMIレーベルに上記と同じパリ管の弦楽四重奏団とのモーツァルト・クラリネット五重奏曲の録音があったようなので、ひょっとすると実家にあるかも知れない。今度探してみよう。

 まずはクラリネット五重奏曲から。パリ管メンバーとの息の合った演奏は最初の瞬間から明るめの音色で、非の打ち所がない。曲が進んでいっても、漫然と流れていくことはなく、この曲はこう書かれているのかとよく分かる演奏。この曲はウィーン・フィルのメンバーの録音あたりが名盤として挙げられることは多いと思うが、それとは違う方向性で素晴らしい演奏だ。録音も良い。
 クラリネット・ソナタも伴奏のダルコはフランスの演奏家の録音にはよく顔を出すピアニストで、こちらも良い演奏。

 まだまだ知らない名演があり、名演奏家はいるのだなと改めて認識させられた。

スマスイよ、さようなら

 先日、子供たち3人を連れて須磨海浜水族園(スマスイ)に行ってきた。
 コロナウイルスの感染拡大などで久しくスマスイには行っていなかった。スマスイとその周辺が民間企業によって再開発されるとの話は聞いていたが、いつ今のスマスイが閉館になるかなどは詳しく調べていなかった。ふと思い立って確認してみると、本館以外は2021年2月末で閉館とある。今月閉まるの!?本館以外ということはイルカショーも見られなくなる。しかも再オープンは2024年で、公立ではなくなるので料金もぐっと上がると聞いている。これは行っておかなくてはと思い、子供たちを朝早く(と言っても8時くらいだが、長女が寝起きが悪いのだ)起こして、行くことにした。

 前日に予告した(どこに行くかはギリギリまで言わないが、早く起きて遊びに行くとだけ)せいで、子供たち全員が8時前に起きてくるという奇跡!早速朝ご飯を食べさせ着替えさせて、近くのスーパーで軽食や飲み物を調達して、車でゴー!10時過ぎには駐車場に着いた。11時が1回目のイルカショーの始まる時間なので、その30分前には会場に着いたが、ソーシャルディスタンスを取らなければならないので、座れず立ち見することになった。放送でイルカショーはファイナルだと言っている。私は子供の時から何度もスマスイには来ていたので、それが閉鎖されると思うと少し残念だった。3年も閉鎖されるとなると子供たちも大きくなってしまう…。イルカショーを見られるところは関西でもそれほど多いわけではないし。
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 子供たちが喜んで見た後、お昼近くなったのでベンチでおにぎりを食べながら水分補給をした。この時期にしては暑い日だった。それから、子供たちの言う通り回った。長男はゆっくり見たかったようだが、次男はテンションが上がって小走りに次々に行こうとする。それを追いかけて迷子にならないようにするだけで私は精いっぱい。ただし遊園地エリアは、次男が大人がいないと乗れない乗り物が多いので、今日は大人が私一人だったので諦めてもらった。最後に本館の屋上に行ったが、カピバラ・ペンギン・アザラシなどがおり、ゆっくり間近で見られたが、以前こんな場所があった記憶はない。本館のみの営業になるということで一部が移動してきているのではないか?
 午後1時には全てを見終え、子供たちもバテてきたので早々に撤退することにした。早起きをして無駄に園内を走り回ったので、暑いこともあり、疲れたのだろう。帰りの車の中で3人ともグタッとしていた。帰宅すると次男は妻に楽しかったことを語っていたようで、これでこそ連れて行った甲斐があった。しばらく水族館に行けなくなるので残念だが…。今度は少し足を伸ばして海遊館か京都水族館に行ってみようか?

神戸市東灘区のローストチキン

 先日、東灘区の山手幹線沿いの洋菓子屋に行った記事を書いたが、その帰りに寄ろうと思っていたもう一軒が着いた時点で完売していたという話も書いた。去年の11月末にオープンした「モンプティプレ」というローストチキンを売る店である。「マモン・エ・フィーユ」から山手幹線沿いに徒歩で数分といった距離。店の詳細についてはここに詳しい。別の休日にリベンジで行ってきた。
 それほど広い店ではないが、黄色い建物の中に見える専用のロティサリーマシンが目を引く。今回はオープンの11時少し前に着いたが、だれも並んでいない。フランス人オーナーが開店前に外にメニューと注文票を置きに来た。私はローストチキン半羽のセット(付け合わせはローストポテトを選んだ)とオレンジソースを注文票にチェックし、開店と同時にカウンターに出した。日本人男性がフランス語で先ほどのフランス人オーナーに注文し、その場でハサミで一羽を半分に切断していた。さらに焼いたチキンから落ちる油で火の通ったローストポテトと、小さな鍋に作り置きのオレンジソースを容器に入れ、チキンとともにお持ち帰り。この2階でもイートインがあるらしい。帰りに店を出ると一人待っている人がいた。
 ちなみに昔ケンタッキーフライドチキンがナゲットを発売した当時、付け合わせのソースはケチャップ以外にオレンジソースがあったが、私はこれが非常に好きだった。日本では人気が無いのか現在は存在しないが、残念である。

 家に帰り、温かいうちにチキンを解体して早速昼食として食べた。ムネやササミはあっさりだが、皮や内臓に近い部分は味が濃い。塩味やハーブの香りがするが、それほど濃い味付けではないので、そこが良い。鶏肉の質が良いのか調理の方法が良いのか、かなり美味しい。長女もチキンもポテトも喜んで食べた。私もこんなのすぐ無くなると思っていたが、途中まで食べ進めると油のせいか結構お腹がいっぱいになってきた。あっさりの肉の部分にはオレンジソースを付けて食べたが、個人的にはこれくらいの量ならソースを付けて味変をする必要が無いかなとも思った。私と妻と長女だけでは結構残ったので、他の子供たちのために残りを取っておいた。意外とポテトが好評だった。

 翌日解体して残った骨と身とポテトを使って、妻がカレーを作ってくれた。これがまた絶品だった。決して安い店ではないが、また使ってみようと思った。妻はイートインでサンドウィッチを食べてみたいと言っていた。ちなみに、丸鶏や半羽やローストポテトとのセットのみは前日までに電話予約可能である。

神戸市東灘区の人気洋菓子店

 神戸市東灘区の山手幹線沿いに、以前から気になっていた人気店が二つあり、休日に行ってみることにした。一つは「マモン・エ・フィーユ」という洋菓子店で、2017年のオープン以来ずっと行列が途切れない店だと聞いていたが、そろそろ並ぶ時間も減っているのではないかと思い、行ってみることにした。もともと京都で固定の店舗を持たないで販売していたようだが、阪急御影駅から少し離れたこの地で店をオープンさせた。ちなみに、隣に食パン専門店があったが、このコロナ禍で閉店したようだ。
 本当はオープン直後の11時には店に着いておきたかったが、別件があり数十分遅れた。店に着いた途端、出遅れたことに気づいた。店が面している山手幹線の店先から、ビルの間を通って北側に行列が出来ていた。かなり遠方から来ている人もいるようだ。最後尾に並んでいたが、行列はなかなか進まない。今更帰る気にもなれず、結局店の中に入れたのは1時間近く経っていた。まだまだ寒いので厚着をして来ていたし、子供を連れてこなくて良かった。行列に並んでいる間も店員さんの「〇〇が完売いたしました~」という声が何度か聞こえた。店に入ると小さなカゴを渡され、そこに商品を自分で入れていくことになる。この時期なので冷蔵のショーケースには期間限定らしいチョコレートもあったが、手を出さなかった。ここは生ケーキはなく焼き菓子がメインである。私の少し前で看板メニューである「フレンチビスキュイ」が売り切れた。これを入手したら職場へのお土産にしようと思っていたが残念だ。私がショーケースの前に来た時点ではかなり完売が目立っており、多少値が張るが、再び店に来るのはなかなか難しいだろうと思い、「ブールドネージュ」「カトルカールシトロン」「熟成フルーツケーキ」「ケークオランジュ」を一気に入手した。
 この後、徒歩圏にあるもう一つの目的の店に行ったが完売。それを昼ごはんにする予定だったので残念だったが、またリベンジをすることにした。やはりスタートが遅れたことがずっと響いた。

 買って帰ると妻は包装もかわいいと喜んでくれた。その日の夜にまずつまみやすい「ブールドネージュ」を食べてみた。原材料は小麦粉・バター・くるみ・砂糖と極めてシンプルだが、口の中で砂糖が爽やかに溶け、サクサクとした食感、香ばしいくるみの軽やかな後味など、材料が良いのか澄んだ素朴な味。世の中には行列が出来ても美味しくない店は山ほどあるが、ここは間違いなく一級の店。神戸は洋菓子の激戦区だが、オープンして大分経っても行列が途切れない理由が分かる。これだけ売れると、店を増やし百貨店にも出店してと手を広げたくなると思うが、その結果量産品の味に落ちていった店は嫌ほど見てきているので、今のままでいて欲しい。「カトルカールシトロン」は表面の甘酸っぱいコーティングでさっぱり感があるが、結構甘い。「熟成フルーツケーキ」は少し時間を置いて食べるのも良いとあったので、後日ゆっくり味わおうと思う。総じてレベルが高い洋菓子屋だ。
 実は少し前に友人にこの店のオンラインショップから送ったこともあるのだが、オンライン上でもSold Outとなっていることが多く入手困難なのだ。開店前から1時間並ぶ覚悟ならある程度欲しいものは入手できそうだが、次回行けるのはいつになるやら。

「麒麟がくる」完結

 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の放送が終了した。最初に主要キャストの降板に見舞われ放送開始が遅れ、新型コロナウイルスの影響で撮影の中断、間に挟まる予定だった東京オリンピックの延期、他のキャストも数人感染した。ソーシャルディスタンスを守るために演出も制限をかけられただろうし、合戦シーンも出来なくなったこともあろう。脚本も途中でかなり手直しをされたのではないか。前半のんびりし過ぎて後半駆け足だったとか、架空人物のシーンは要らないとか、色々言われていたが、制作上の制限がかなりかけられただろうことは想像に難くない。無事完走されたことにまず敬意を表したい。

 いつの頃からか大河ドラマを必ず録画して観るようになったが、その習慣がついてから全てを観ているわけではない。最初に通しで観た記憶があるのは「武田信玄」(1988)。その後「太平記」(1991)、「信長 KING OF ZIPANGU」(1992)、「利家とまつ~加賀百万石物語~」(2002)、「義経」(2005)、「功名が辻」(2006)、「風林火山」(2007)、「江~姫たちの戦国~」(2011)、「平清盛」(2012)、「軍師官兵衛」(2014)、「おんな城主 直虎」(2017)を観た。「太平記」以降は大河ドラマは必ず最初の数回を観て、うまく乗れば最後まで見続けるが、合わないと思ったら途中で観るのを止めてしまう。もちろんその時の私の気分や生活リズムの問題もある。だから人気作でも観ていないものも多い。この中で特に印象に残っているのは「太平記」と「平清盛」である。特に「太平記」は「麒麟がくる」と同じ脚本家池端俊策である。
 正月に同じ脚本家によるNHKの古代ドラマ「大化改新」と「大仏開眼」の再放送をしていたので録画して観たが、「麒麟がくる」と同じ通奏低音が流れていることを確認した。それは志を持って若き日を共に過ごした青年たちが、やがて力を持つことでその関係が壊れ対立し、一方が命を落とすが、最後は心がつながっているという話である。この脚本家はそういう物語を何度も描き執着しているのが分かる。だから「麒麟がくる」の最終話はともに新しい世を作ろうとした明智光秀が織田信長を討った「本能寺の変」であり、光秀が羽柴秀吉に敗北した山崎の戦はこの脚本家にとっては蛇足であり描かれなかったのだ。本能寺の変はいまだにその理由がはっきりとせず、百家争鳴の状態である。色々な見方があって良い。放送前に違和感があった信長役の染谷将太もその演技力で、池端俊策が描くキャラクターに説得力を持たせた。

 ちなみに川口春奈(帰蝶役)、滝藤賢一(足利義昭役)とどさくさに紛れて眞島秀和(細川藤孝役)という主要キャストを引っ張った「極主夫道」のおかげで麒麟がこないのではないかと最後までハラハラさせられた(笑)。

クレンペラー・エルサレム響のマーラー9番

 クレンペラーとエルサレム交響楽団のマーラー9番の録音が発売された。
 詳細はこちら。クレンペラーが正式に残したマーラー9番の録音は上記を除き2つ。
 手兵のニュー・フィルハーモニア管との1967年のセッション録音と、1968年のウィーン芸術週間でのウィーン・フィルとのライヴ録音。

 エルサレム響とあるが、正確には混成部隊のようだ。これがクレンペラー最後のマーラー9番の演奏らしい。以前に海賊盤も出ていたようだが、今回は放送録音のテープからということで、まあまあの音質のステレオ録音。鑑賞に問題はない。聴いてみると、急造のオケだからもあるだろうが、上記2つの録音ほど落ち着いた演奏ではない。しかし、それがクレンペラーの意図を余計に炙り出しているような感じで、個性的な演奏だ。バーンスタインとイスラエル・フィルの録音も他と違う聴こえ方をしたが、こちらも「ここの響きはこれとあれが合わさって出来上がったいるんだな」というような箇所を多く見つけた。これに比べれば、ウィーン・フィルとの演奏は美しいが、もっと溶け合ったような感じだった。腑分けされたような印象を受けるこちらの方が、何となくクレンペラーらしい。彼らしい透徹した視線を感じた。演奏直後の拍手が長く収められているが、それほどマーラーの9番を聴いたことがないであろう当時の聴衆に好評であったことは理解できる立派な演奏である。演奏の精度は落ちるが、彼の同曲異演に決して劣らない魅力的な録音を発掘してくれたと思う。

ジャニーヌ・アンドラードって誰?

 最近Spectrum Soundレーベルから立て続けに発売されたINA音源の蔵出しCD。コンピレーションのような形で、色々な演奏家の録音が収められている。
大ヴァイオリニストはお好きですか?! / ダヴィッド・オイストラフ、ヘンリク・シェリング、ジャニーヌ・アンドラード、ローラ・ボベスコ&ドゥニーズ・ソリアーノ (Aimez-vous les Grands Violonistes?! / David Oistrakh, Henryk Szeryng, Janine Marie Louise Andrade, Lola Bobesco & Denise Soriano) [2CD] [Import] [Live] - ダヴィッド・オイストラフ, ヘンリク・シェリング, ジャニーヌ・アンドラード, ローラ・ボベスコ, ドゥニーズ・ソリアーノ, チャイコフスキー, シベリウス, メンデルスゾーン, ブラームス, J.S.バッハ, ピエール・デルヴォー, アンドレ・ジラール, ウジェーヌ・ビゴー, ジャック・ジャンティ, オデット・ピゴール, フランス国立管弦楽団
大ヴァイオリニストはお好きですか?! / ダヴィッド・オイストラフ、ヘンリク・シェリング、ジャニーヌ・アンドラード、ローラ・ボベスコ&ドゥニーズ・ソリアーノ (Aimez-vous les Grands Violonistes?! / David Oistrakh, Henryk Szeryng, Janine Marie Louise Andrade, Lola Bobesco & Denise Soriano) [2CD] [Import] [Live] - ダヴィッド・オイストラフ, ヘンリク・シェリング, ジャニーヌ・アンドラード, ローラ・ボベスコ, ドゥニーズ・ソリアーノ, チャイコフスキー, シベリウス, メンデルスゾーン, ブラームス, J.S.バッハ, ピエール・デルヴォー, アンドレ・ジラール, ウジェーヌ・ビゴー, ジャック・ジャンティ, オデット・ピゴール, フランス国立管弦楽団
 収録されている音源はどれも魅力的で一つ一つコメントしたいくらいだが、一旦置いておく。この上記2枚両方に収録されている演奏家にジャニーヌ・アンドラードというヴァイオリニストがいる。誰?しかも「大ヴァイオリニストはお好きですか?」というCDに収録されているくらいだから、少なくともフランスでは有名な人なのだろう。

 先にブルッフのヴァイオリン協奏曲1番を聴いたが、決して華美ではないが芯の強い演奏である。只者ではない。そして、2枚目にまた同じ演奏家と気づかずにシベリウスのヴァイオリン協奏曲を聴いた。北欧の演奏家によるヒンヤリした音色ではないが、熱のこもった素晴らしい演奏である。なぜこんな演奏家があまり知られていないの?

 ネットなどで調べると、オークレールヌヴーに匹敵するフランスの女性ヴァイオリニストらしいが、録音は少ないようだ。気づいていなかったが、私も上記以外に少なくとも一枚はCDを持っていた。知る人ぞ知る演奏家のようだ。また追いかけなければならない演奏家が増えてしまった。

ロシアの室内楽曲集

 Brilliant Classicsから出ている「ロシアの作曲家による室内楽曲集」を入手した。
 収録内容はこちら。ロシアの作曲家の室内楽曲をまとめて聴く機会はあまりない。しかもBrilliantは、安定的な入手が困難なソ連・ロシア系の演奏家の録音を出してくることが多いので要注意だ。今回も上記ボックスに、モスクワ三重奏団やモスクワ弦楽四重奏団などの録音を含んでいる。その他はBrilliant独自の音源も多いが、イタリアやレーベルの本拠地オランダの演奏家の録音を含んでいる。

 ロシアの曲には濃厚なものが多いが、アレンスキーなどは特にロマンティックな香りがする。逆にカトワールなどは少し毛並みが違うように感じる。フランス系だからだろうか。また、ボロディンの固有のリズム感も面白かった。また、時代が下がってきてプロコフィエフやショスタコーヴィチくらいになると、音楽から甘美さが減っていく。

 前から何度か述べているが、Brilliantのこの手のボックスは私のレパートリーを広げるのに役立つ。そろそろ定額配信サービス移行すればという声も聞こえてくるが、車の中で音楽を聴く人間としてはカーナビがスマホと上手く連動せず、通信料が気になる点からなかなか踏み切れない。

キッザニア甲子園に行ってみた

 先日、家族でキッザニア甲子園に初めて行ってきた。妻がauの携帯を使用していて、その抽選で入場券が当たったのだ。因みに日本のキッザニアはauの子会社である。キッザニア甲子園はららぽーと甲子園内になり、何度か前を通ったことがあるが、いつも混んでいるイメージで、うちの落ち着きのない子供たちが楽しめるのか不安で、一度も行ったことがなかった。無料ということで、思い切って申し込んでみた。午前9時スタートの1部と午後4時スタートの2部があるが、今回予約が取れるのは2部のみ。2部は帰りが遅くなるので、翌日休みの日が望ましいが、そういう日から予約が埋まっていく。仕方なく翌日が平日の休日の2部に予約を取った。
 キッザニアの楽しみ方は少しコツがいるようなので、事前にネットで下調べを行った。こちらあたりのホームページが非常に参考になった。また妻が聞いてきたママ友情報によると、子供一人につき大人一人が付く必要があると言う。みんな行きたい所が違うからだ。うちは子供が3人なので、私たち夫婦では足りない。しかし、今回はこのご時世なので家族のみで行くことにした。長男は妻が担当、長女・次男は私担当かな、と勝手に予想した。
 ららぽーと甲子園へは車で行ったが、甲子園球場で試合がある日はそれが難しい。車の中で子供たちが行きたい所のアンケートを取ってみた。午後3時半頃に着いたが、駐車場が結構いっぱい。南側の駐車場に停めて直行した。入口で入館手続きを行い4時過ぎに入ると、案の定人気の「寿司屋」「ピザショップ」などは予約終了。
 次男はなぜか一番に「自動車工場」に行きたがり、長男・長女は嫌だと既に意見がまとまらず。それで妻が次男担当、私が長男・長女担当になって別れることにした。子供たちに人気そうなのはかなり遅い予約しか取れない。しかも予約は1回分しか取れないので、足で回って子供たちの意見と待ち時間を睨めっこして探すしかない。私たちは2階に行きぐるっと回ったが、なかなか長男と長女の意見が合わない。「電車」を見つけ、待ち時間もそこそこ少なく、やっと二人の意見が合う。二人とも運転手になっていた。私は子供たちの写真を撮りながら、次にどこに行こうかマップで探すことにした。「消防署」も楽しそうだなあ。「電車」が終わると、二人を連れて「消防署」を覗いてみたが、かなりの待ち時間。1階に降り、「観光バス」に乗せることにした。少し時間があるので、早いが食事を摂らせることにした。子供たちは目の前に楽しいことがあると、なかなか食事を摂ってくれない。「RF1」で飲み物や軽食を買い(結構高いが、飲食物の持ち込みは出来ないし、全員で途中退場も出来ないらしい)、「観光バス」のバス停近くで食事を摂った。バス出発の時間が迫っていたが、ちょうどそこに妻・次男が合流。多めに買った食事を妻に譲って、長男・長女は「観光バス」に乗せることにした。ちなみに次男は「自動車工場」の後、「宅配センター」に行ったらしい。なぜか待ち時間の少ないものを積極的に選ぶ次男。ここからは家族全員で動き、待ち時間の少ない「印刷工房」に行った。ここで7時を回ったので、そろそろ撤退することにした。長女はもう1ヶ所くらい行きたいと愚図ったが、これくらいが限度と判断した。間に「銀行」などに行って口座は開設したりしていたが、次回いつ来れるかも知れないので、貯めたキッゾを出来るだけ使って、帰りに「デパート」で小さな買い物をした。自宅に帰りついたのは8時くらいで、みんなでインスタントラーメンを食べた。

 今回はお試しぐらいの感じで、子供たちがどれくらい楽しめるのかもある程度分かった。不安に思っていた次男が意外と楽しめていたようで、それなら良かった。親は外で見ているだけで良いとのことだが、どこに行くか決めるのが難しい。欲張らないのが大事だが、事前にお勉強が必要だ。入場料が高いという意見も聞くが、親と切り離された子供相手に細々と対応しなければいけないことを考えると、仕方ないかなと思う。また行っても良いとは思うが、親の体力との相談。

2021年 あけましておめでとうございます

 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。去年末から、長男が風邪で発熱は全くないが喉が痛く食も細くなり、私もその風邪をもらったせいで、年末年始は誰にも会わず完全に巣ごもりしていた。長男は1年に一度くらい冬に同じような症状になり、今回も同様だが、うっかり風邪も引けない。それでも例年ならもっと何回も風邪を引く子供たちが今年はあまり引かない。

 昨年は完全に想定外のことが起こった。新型コロナウイルスの感染拡大である。一昨年は春頃に妻が入院して、それ以降はずっと子供と同伴出勤していた覚えしかない。昨年は春から次男も幼稚園に上がるから私の職場の保育園に連れていく必要が無くなると思っていたら、春前に新型コロナウイルスの流行が始まり、幼稚園へ行けない日があったりして、結局夏休みが終わるまで保育園に連れて行っていた。

 車の中くらいしかクラシックを聴く機会が無い私としては、子供同伴の通勤中はテレビやアニメのDVDを見せていたので、2年間の間に少しずつ入手していたクラシック関連のCDやDVDを本格的に聴けるようになったのは9月以降である。だから、現在に至ってもまだ全ては聴けていない。毎年1年間に聴いたクラシック音楽で一番印象に残ったものをこのブログに挙げているが、去年は挙げれず、現時点でもまだまだだ。しばらく置いてから、2019・2020年に入手したものの中から挙げようと思う。

 去年で改めて思い知らされたのは、前と変わらない日常が何となく続くと思っているのは幻想ということだ。新型コロナウイルスの流行で生活スタイルまで変更せざるを得ず、全ての人が影響を受けた。新型コロナウイルスは日本国内に限っては、ほとんどの人にとっては普通の風邪以上ではないが、一部の人にとっては劇的な症状悪化をもたらす。私の見聞きする範囲でも何人か感染者が出て、具体的な話を聞いたが、中等度以上の感染者は明らかにインフルエンザ以上の症状である。しかし、無症状~軽症の新型コロナウイルス感染者に対しては一般的な対症療法以上は必要無いのに、医療機関の防護対策は全ての風邪患者に同様な措置を取るしかなく、負荷が大きいことだ。どれだけ無症状~軽症の感染者であっても増えれば、重症者も増えるのも当然なので、重症患者に対応できる限られた医療機関のキャパを超える。もちろんロックダウンのような状況を続けると経済も死んでしまう。どのような政策を取っても批判はあると思うが、何を優先するかは結局政治判断なのだろう。

神戸の蕎麦

 私は旅行以外で関西から出たことがなく、麺類については基本「うどん」派であった。それが20歳を超えて、東北に旅行した時に「蕎麦」に目覚めた。蕎麦は夏に冷やして食べるイメージがあるが、秋の新蕎麦が美味しいことを本当に理解したのは大人になってからである。関西には「うどん・そば」を両方出す店はいくらでもあるが、美味しい蕎麦には簡単に出会えない。

 たまたま車で通りかかった時にみかけた「手仕事屋」という店がずっと気になっていた。ネットで検索すると、昔は六甲の方にあったらしいが、5年ほど前に阪神住吉駅の近くに移転してきたようだ。
 と言いつつ、最初に見つけてからなかなか行く機会が無かった。

 妻の入院中に家の模様替え・片づけを手伝ってもらった友人にお礼を兼ねて、この店を訪ねた。建物は普通の民家のような作りで、店に入ると、和室にテーブルとイスが置いてある。自宅近くにも似たような作りの蕎麦屋があって、そこも手打ちを売りにしていたが、店の雰囲気ほど美味しくなかったので、少し警戒した。しかし出された蕎麦を頂くと、蕎麦の香りも良く非常に美味しい。後にこの友人が退院してきた時、食が細っていると思ったのでここに連れて行ったら、思いのほか量も食べてくれて私も嬉しかった。「二八」と「玄挽」という蕎麦があり、どちらも個性がある。蕎麦以外のメニューも頂いたが、それも美味しい。後に妻がママ友とランチで「華膳」というコースを頂いたようだが、小鉢などに盛られたおかずもどれも美味しかったらしい。これはぜひ予約して食べて欲しい。

 こんな店が徒歩圏にあれば通うのにと思いつつ、うちのような落ち着きのない子供連れではなかなか行けない。

カーメン・ドラゴンとフェリックス・スラトキン

 数々の音源復刻を手掛ける英Scribendumからカーメン・ドラゴンとフェリックス・スラトキンの録音集が発売された。
 いわゆる「ライト・クラシック」の録音が大量に収められている。非常に詳しい説明がHMVのホームページにある(→ドラゴンスラトキン)。1950~60年代のモノラルからステレオ初期の録音である。ハリウッド近郊で集められたオケのメンバーは、ワルターやストラヴィンスキーが晩年にハリウッドで録音を残したコロンビア響に近いことがほとんどのようだ。アンサンブルが緩いと感じさせる場面もあるが、それも含めて非常に濃厚な戦後アメリカの雰囲気が味わえる。アメリカには独自の美意識があるのだ。ただし、いわゆるクラシック名曲よりアメリカの音楽の方が私は圧倒的に楽しめた。子どもの運動会でよくかかっていそうな音楽も聴ける。しかし、クラシックはやはりレパートリーの中心がヨーロッパ作となるので、空気感の違いを感じる。スラトキンよりもドラゴンの方がいわゆる「クラシック名曲」は聴いていてしっくりくる。色々考えると、数々のクラシックの名盤を残したライナーとシカゴ響、セルとクリーヴランド管、オーマンディとフィラデルフィア管、バーンスタインとニューヨーク・フィルなどの凄さを改めて実感する。

 私がこの時代のアメリカの音楽を聴いて思い浮かべるのは、ルロイ・アンダーソン(自作自演の録音が素晴らしい)と「トムとジェリー」の劇中音楽である。聴いていると何だか幸せな気分になれるのだ。
 特に「トムとジェリー」の音楽はNHK「らららクラシック」などでも特集が組まれるくらいバカにできない。私も子供の頃、夏休みの午前中などに決まって観ていた。私の子供たちも車内でDVDや、プライム・ビデオを観る時の定番である。本来ワーナーがフィルム原盤を持っているようだが、古い映像はパブリック・ドメインとなっているので100均などでもDVDが手に入る。そして、私が愛好するのは1940年から58年までに制作された、いわゆるハンナ=バーバラ第1期のものであり、それ以降のものはパロディーだとすら思っている。音楽的にも非常に面白い回があり、例えば「星空の音楽会」内のヨハン・シュトラウス2世の「こうもり」序曲の演奏も素晴らしい。

ロトのドビュッシーとラヴェル

 指揮者のロトはピリオド楽器の手兵ル・シエクルとともにフランス音楽やストラヴィンスキーなどのロシア音楽の録音を次々に発表し、ついで常任指揮者となったバーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団とR.シュトラウス、ケルン・ギュルツェニヒ管とマーラーなども録音し、一気に知名度を上げた。

 そのロトが首席客演指揮者をつとめるロンドン響とドビュッシーとラヴェルの録音をオケの自主レーベルから発表した。
 収録曲のうちラヴェルのスペイン狂詩曲以外はル・シエクルとの録音があり、そちらの方がロト自身の意思が強く反映されて良い演奏のはずという思い込みがあった。
 しかし、ロンドン響はやはり一流のオケである。ロトの意思がよく伝わっており、素晴らしい音響美が眼前に迫ってくる。こうなるとピリオド奏法という問題ではない。ロトと現代オケというコンビの録音には今まであまり手を出してこなかったが、今後は注視していこうと思う。

シノーポリの新ウィーン楽派録音集

 シノーポリがシュターツカペレ・ドレスデンを振った新ウィーン楽派の録音集を入手した。

 シェーンベルク・ベルク・ウェーベルンの管弦楽曲のまとまった録音というと、上記以外では、真っ先にブーレーズの新旧盤(DG・ソニー)、カラヤン(DG)、ストラヴィンスキーの弟子だったロバート・クラフト(Naxos)、ケーゲル(Berlin Classics)、最近ではギーレン(Hanssler SWR)、ラトル(EMI)くらいだろう。私の好みを言えば、ブーレーズ旧盤(ソニー)、クラフト、ケーゲルあたりか。名盤の誉れ高いカラヤン盤は、私にはうるさく感じた。いずれにしても、いわゆるクラシック音楽の中では聴きづらい音楽であるのは間違いない。しかし、上記シノーポリ盤は劇場オケである手兵シュターツカペレ・ドレスデンの表現力にも支えられ、かなり色彩豊かな演奏になっている。

 シェーンベルクの曲調は、初期の後期ロマン派風とその後に分かれる。私も後期ロマン派風の曲は聴けるが、その後の音楽は聴き通すのが難しい。特に「月に憑かれたピエロ」や「期待」などは重要な曲であるのは理解できるが、積極的に聴きたいとはどうしても思えない。昔「月に憑かれたピエロ」には映像付きのものがあって、それは面白かった。ブーレーズの演奏で、おそらくDG盤が音源。
 「浄夜」と「ペレアスとメリザンド」はフィルハーモニア管との録音が別にある(現在廃盤)が、これもシュターツカペレ・ドレスデンと再録音して欲しかった。巨大な編成のオケを要求する「グレの歌」はワーグナーやラヴェルの延長線上で、第2部以降は無調に近づいていくが、非常に聴きやすい。シュターツカペレ・ドレスデンは劇場付きのオケなので、こういう曲をやらせると非常に上手い。違う演奏だが、オペラ演出の映像もある。

 ベルクの「7つの初期の歌」はドイツ・リートとして非常に聴きやすいが、その後は急速に無調に近づく。ベルクは歌曲を多く作っていたので、それがオペラ「ヴォツェック」や「ルル」につながったのはよく分かる。ベルクの曲は無調でも色気がある。上記ボックスには「ヴォツェック」「ルル」の断章しか収録されていないが、ぜひ全曲を聴いてみたかった。ベルクの最重要作はヴォツェックだと思うが、個人的に好きなのは下記。

 ウェーベルンは非常にコンパクトに精緻な作曲した人だが、シノーポリ盤では作曲年代順に管弦楽曲が収録されており、最初の「夏風の中で」は非常に聴きやすいが、次第に無調へと近づいていく。この延長線上にメシアンなどがあり、時代の転換点に当たる重要な作曲家ということは分かるが、やはり現時点では積極的に何度も聴きたいとまでは思えない。

 色々述べたが、シノーポリ盤は他より聴きやすいのは間違いない。

フルートとハープのための作品集

 クラシックの廉価ボックスを手掛けるBrilliant Classicsからフルートとハープのための作品集が発売された。
 上記のCDはイタリアで去年収録されたBrilliant Classics独自の録音である。最近このレーベルは目新しいレパートリーをよく自前で録音している。しかも廉価レーベルの雄Naxosより廉価だ。

 フルートとハープというと、フランスのランパルラスキーヌをまず思い浮かべ、彼らが残した録音のレパートリーはかなり膨大だ。どうしてもそれが基準になってしまうが、上記CDに収録されている曲が入っていたかどうか分からない。これらを演奏しているオルテンシ(フルート)とパセッティ(ハープ)はデュオとしてイタリアTactusレーベルに珍しい曲を何枚か録音しているが、今回のCDもドビュッシーはともかく、ゴーベールやドビュッシーの弟子で指揮者としても活躍したアンゲルブレシュトの名前が分かるくらいで、あとは全く存じ上げない作曲家ばかりだ。ひょっとしたらフルートやハープの演奏家ならよく知る作曲家なのかもしれないが。世界的なフルートメーカー「ムラマツ」のホームページで、フルートとハープのための曲が紹介されているページがあり、そこには収録曲のうち数曲紹介されていた。作曲時期からすると現代音楽がほとんどだが、それほど聴きづらい曲はなく、個人的に面白かったのはベデッティとオルウィンの曲。録音も良いし、こういう企画はありがたい。

箕面牧落のラーメン3とドーナツ

 今年も寒くなり新型コロナウイルスの第3波がきているようだが、私の職場も切迫した状態になっており、先週は消耗した。連休の間に実家に家族連れで帰り、オートバックスでタイヤ交換を行ってきた。前からそうだったのか分からないが、今年はタイヤ交換は11月中なら3300円だが、繁忙期の12月になると4400円に上がるらしい。

 恒例(?)となった、私が実家近くのオートバックスに寄る待ち時間にラーメンを食べに行く企画。「らーめん菜菜 箕面171店」に行ってみたかったが、立ち寄った時は営業時間外。そろそろネタ切れだ。しかたなく、前にも行ったことのある「ラーメン魁力屋 箕面店」に向かった。
 注文したのは「特製醤油味玉ラーメン」。麺の硬さや背脂の量は調節できるが、「ふつう」にしてもらい、席に置いてある乗せ放題のネギを追加した。細麺で、普通の醤油ラーメンに感じた。癖は特にないが、そこは狙っていないのだろう。接客も悪くないし、安心感のあるチェーン店という感じか。

 それより、私はオートバックスの前にあるドーナツ屋が気になった。
 「ドーナツデプト 牧落本店」というらしい。スタッフブログもある。基本はテイクアウトだが、イートインもある。私が行った時間はほとんど売り切れで、あんドーナツやイチゴ、ベルギーチョコなど、店頭に並んでいるものを適当に買った。サイズは小さめで、見た目にもかわいい。後程ネットなどで調べると、おからや豆乳を使っているらしい。子供たちと食べたが、ドーナツなのに油で揚げたという感じが少ないのは、原材料のせいかも。冷めてもあまり固くなったりせず、あっさり美味しく頂けた。今度行くときは、もう少し早い時間に行こう。

 1年に2回タイヤ交換の時期にこの辺りに行くが、次回は「らーめん菜菜」が開いていなければ、ラーメン店以外を回ろうかと思っている。

ヴァンスカのシベリウス交響曲全集 再録音

 それまで無名だったラハティ響とともにシベリウス交響曲全集で世界中に名を知らしめたヴァンスカが、現在音楽監督を務めるミネソタ管と同じBISレーベルで再録音した。
 因みに上記のボックスにはブックレットが4冊入っている。おそらく、CD1枚ずつ単売していた時に付属していたブックレットと同じものだろう。

 ヴァンスカとラハティ響のシベリウス交響曲全集は過去の記事で触れたこともあって、今でも私のファーストチョイスだが、それだけに今回のアメリカのオーケストラとの再録音というのは違和感があった。しかし、前回と同レーベルでとなると、彼も自信を持っているに違いない。今回の全集作成中に揉め事があったが、無事完成したのは幸い。

 聴き比べは出来ていないが、新盤の印象としては旧盤とそれほど大きな解釈の違いは無いような気がする。ミネソタ管は非常に上手く、機能性の高いオーケストラが曲の彫りを強くしており、アメリカのオケだからと言って派手な印象を受けるわけでもない。だからと言ってラハティ響が劣っているとかいう話でもなく、地元のオケとしてシベリウスの静謐な世界観を見事に描き出していた。新旧盤の優劣はつけがたい。新盤はSACDで、音質が良いということはあるだろうが。いずれにしても感じるのはヴァンスカが、シベリウスの個性が傑出する4番以降の交響曲で、特にその真価を発揮していることだ。一度、ヴァンスカのシベリウスを生で聴いてみたい。

サヴァールのスペイン音楽集

 クラシックを聴いていると、どうしても中欧が中心で、少し広げてフランス・イタリア・東欧・ロシア・英国となり、あとは一気にアメリカの音楽という感じになる。欧州ではスペインも大きな存在感があるが、そのクラシック音楽となると、アルベニス、グラナドス、サラサーテ、デ・ファリャ、ロドリーゴ・・・。こうして見ると結構いるかなという感じがするが、他国より知名度としては劣る感じがする。

 ジョルディ・サヴァールはスペインの指揮者、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者で、Alia Voxというレーベルを主宰してCDも発売している。しかし、このような個人レーベルは私のようなCDボックスでまとめ買いを狙うような人間からすると、購入対象から外れることが多い。サヴァールの演奏には昔から興味があったが、早い話が高価なのでなかなか手が出なかったということだ。AmazonプライムミュージックにAlia Voxの録音は結構見かけたので、音質のことをうるさく言わなければ聴くことは出来る。

 このサヴァールがVirginクラシックスなどから出していたスペインの古楽の演奏をまとめたボックスが安価に発売された。
 1200~1700年ごろという5世紀に及ぶスペインの古楽ということだが、このような録音は他にあまり知らない。収録内容についてネット上で、分かりやすいものは見つけられなかったが、作曲家名を聞いても知らない人ばかりなので、それは気にしなくて良いかも。スペインのソプラノ歌手でオペラでの名録音も多いロス・アンヘレスの歌も収録されていた。アラブや北アフリカ風の音楽(と言っても、私が知っているのは、その辺りを舞台にした映画音楽くらいだが)が聴き取れるところにスペインらしさを感じる。

 他にスペイン音楽のまとまったボックスは下記くらいか。サヴァールのものより、スペイン・バロック音楽と時代が限定されているが、こちらも魅力的。

 上記に挙げたボックスは廉価版なので歌詞カードも無いし、スペイン音楽しかも古楽となると、日本人の私には全て想像で語るしかなく、その演奏の良し悪しについて述べる資格もないが、普通に聴いていて新鮮で気分がリフレッシュできた。こういうことがあるので、たまにレパートリーを広げてみようと思うのである。