能勢の丁稚羊羹

 先日、通りかかったコンビニで「丁稚羊羹」を売っていた。そのコンビニチェーンでどこでも売っているという訳ではなく、その店独自の委託販売のようなものであると思う。
 私がこのコンビニに寄った時に、たまたま和菓子店の従業員らしき人がかなりの量の丁稚羊羹を補充に来ていたのだ。どれくらいの頻度で補充に来るのか分からないが、冷蔵の商品棚は空になっていたので、かなり人気商品なのではないか。駐車場にのぼりが立っていた。


 この丁稚羊羹は能勢の「暮部菓子店」製のもので、この辺りでは有名らしく、私も店の名前だけは知っていた。


 本店は能勢街道から少しそれたところで、池田市からかなり北上する。この「くれべのでっちようかん」は他にもいくつかの店で委託販売されており、阪急池田駅の「とよのピア」・道の駅「能勢(くりの郷)」・「かめたに」などでも見かけるらしい。タイミングによっては売り切れていそうだが。


 さて、この「丁稚羊羹」だが、冬の間だけ北摂地域や福井県の一部で作られる水羊羹で、同じ「丁稚羊羹」の名前でも、京都や滋賀を中心に作られる竹の皮で包んだ蒸し羊羹とは全く異なるものだ。原材料は砂糖・小豆・寒天のみで、それだけに材料・水の良し悪しが大きく影響するだろうし、手間もかかるだろう。同タイプの丁稚羊羹はこの辺りでは、私が確認した限り、亀岡市「斉政丹波堂」、吉川「池田製菓所」、神戸市北区「満月堂」、猪名川町「うませ」、川西市「上政」、宝塚市「一休」「日乃出庵」などで作られている。だいたい11月~3月の期間限定。


 「くれべのでっちようかん」はほど良い甘さで、一本は1人で食べるには結構長いのだが、するっと口の中に入る。水分が多いので、要冷蔵で日持ちもしないが、ぜひ北阪神を通りかかったら食べてみて欲しい。


<追記>

 暮部菓子店は平成31年3月末で廃業されるそうで、「くれべのでっちようかん」は食べられなくなる。非常に残念である。

<さらに追記>

 令和2年11月にたまたま通りかかった川西市の「トナリエ清和台」の1Fにあるシャディサラダ館で販売しているのを見かけた。 製造者は「羊羹専門 くれべ」とあった。Twitter情報では、道の駅「能勢」などで販売されているらしい。私も早速購入してみたが、前と少し食感が違う感じがする。製造者が代わって、製法を引き継いで間もないと思うので、今後に期待。

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