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help リーダーに追加 RSS あえて違う戦争の話を・・・

<<   作成日時 : 2007/08/15 17:18   >>

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今日は終戦記念日でお盆ということで、その話題が多い。私は第二次世界大戦に対する冷静な分析はまだまだ行われていないと思うが、そのことはひとまず置いておいて、別の戦争の話をしたい。

先日テレビ東京系で「ランボー」をやっていて、つい最後まで観てしまった。私などは「ランボー」と言うと「グレムリン2/新・種・誕・生」でギズモがランボーの真似をしていたことを憶えているくらいで、今までちゃんと観たことはなかった。「ランボー」の続編がいかにもハリウッド的と言われる映画で評判が悪かったせいである。しかし、ある本で「ランボー」の一作目は「猿の惑星」の一作目とともに、続編は観ずとも観る価値があると書いてあったので、観る気になったのだ。

映画の原題は「First Blood」となっている。ボクシング用語で「どちらが先に仕掛けたか」ということらしい。内容を見れば、ふさわしいタイトルだ。この映画はヴェトナム戦争でアメリカ人が抱え込んでしまった苦悩が描かれている。ヴェトナム戦争に関係した指導者たちのことは別として、実際にヴェトナムに行って地獄を味わい普通の日常生活に戻れなくなった帰還兵の苛立ちと、戦争に参加しなかったアメリカ国民の帰還兵に対する嫌悪感の対立を描きたかったのがよく分かる。そういう意味ではこの映画の肝は、帰還兵を演じるスタローンの血走った目と、地元の保安官の執着心に尽きる。今でもアメリカ人がヴェトナム戦争に対して抱くアンビヴァレントな感情がよく描かれていると思う。ヴェトナム戦争を扱った映画としては、名作「ディア・ハンター」の視点に近いような気がする。「ディア・ハンター」の公開が1978年、「ランボー」が82年と、ヴェトナム戦争が終わった75年からそう時間が経っていない。戦争末期にはアメリカ国内にも厭戦ムードが漂っていただろうが、こんなに早く映画のテーマとして採り上げているところにハリウッド映画の真の底力を見る思いがする。

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コメント(19件)

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本日も仕事をしておりました。
さすがに15日ともなると福岡の中心である天神界隈も車すら走っていない状態です。おかげで通勤バスも快適な乗り心地でした。(笑)

アメリカの戦争映画。
確かに底力を感じさせる作品が多いと思います。
「ランボー」に関しても激闘シーンに目を奪われがちですが実はベトナム戦争の爪あとみたいなものを巧みに描いているのですね。こういうところはアメリカ映画の上手さみたいなものが光りますね。見事ですね・・・ってなんだか故・淀川長治みたいな口調になってしまいました。
とにかく表現が卓越しているように感じます。
「ディア・ハンター」も凄く鮮烈な印象の作品です。あのころのデ・ニーロはよかったですね。「地獄の黙示録」もある種の寓話的な内容でしたが、迫力はありました。なにしろクラシック音楽の使い方が素晴らしい。
ベトナム戦争をあつかったものではないですけれど、「プライベート・ライアン」あたりになるとちょっと戦争の悲惨さを露骨に表現したりしてましたが。


KURO
2007/08/15 20:27
でもヨーロッパ映画も戦争の悲惨さを表現することに関してはアメリカとはまた違った感覚ですが素晴らしいものがあります。
ちょっと古い作品なのですが「かくも長き不在」というイタリア映画。戦争のシーンは全くといってよいほど出てきませんが、見終わったあとに戦争の悲惨さを心から感させてくれました。同じイタリア映画「ひまわり」も同じことが言えます。戦争というものによって運命が変わってしまった男女の恋愛ものではあるのですが、最後にヒロイン(ソフィア・ローレン)がプラット・ホームで恋人の乗った汽車を見送りながら静かに涙を流すシーン・・・そこに戦争の酷さといったものを感じさせてくれます。監督の演出の見事さといえるのかもしれません。
「禁じられた遊び」「第三の男」などなど名作と言われるものには戦争の影が色濃く反映されたものが多いのもヨーロッパ映画の特徴といったものなのかもしれません。
KURO
2007/08/15 20:38
ベトナム戦争映画といえば私は「プラトーン」が一番印象深いです。
あくまでもアメリカ側からの視点ではありますが、非日常的状況で人間が狂気に陥る様を象徴的に描いた作品の中では、リアルな方向性が感じられます。
ただ、バーバーのアダージョの使い方は、いささか演出臭が強すぎる気もします(と言いながらこの部分ではいつも胸を詰まらせてしまいます)。
ウリッセ
2007/08/15 21:32
ランボーの放送見逃してしまいました。
イメージとは違って、深い内容の話なんですね。
皆さんを倣って、記憶に残るベトナム戦争の映画を
思ったのですが、よく考えるとまともに見たのは
「フルメタルジャケット」のみでした。
ラストの虚しいミッキーマウスマーチが
深く印象に残っています。
あと、クラシック音痴の私にとっては、
ワーグナー=「地獄の黙示録のアレ」という
ことになります。お恥ずかしい。
るう
2007/08/15 22:25
おお!「かくも長き不在」私の大好きな映画です。あの中でヒロインが自分の亭主と思しき、記憶喪失の浮浪者に手料理を振る舞い思い出の曲かける。愛の妙薬の「人知れぬ涙」でしたか。古ぼけたレコードから流れるアリアは切々として美しかった。しかし、あれはフランス映画ではなかったかしら?夏みかん、アメリカの戦争映画見ません。生々し過ぎる。今もイラクで兵隊さんが亡くなってるんだもの、何をかいわんや!ドイツ映画の「Uボート」が心に残りました。音楽も良かった。ドキュメンタリーが好きで、去年は「ドレスデン大空襲」を胸が千切られるような思いで見ました。戦争反対…
夏みかん
2007/08/15 22:29
で、何をかいわんや!で、切っちゃたけど、アメリカの国民の心の中で、9.11をはじめ、ベトナムもイラクも、まだ何も総括できてないんじゃないかと思うわけですよ。チャップリンが「独裁者」でやったみたいな信念の吐露を、今のハリウッドの映画人ができるのかなぁ?
夏みかん
2007/08/15 22:57
そうなんですよね〜、ある人はは戦争から帰ってきた人に冷たいんですよね。私のお隣さんはベトナム戦争経験者です。でね、一生懸命戦って帰ってきたらみんなに冷たくされてすごくつらかったらしいです。ま、人はそれぞれですが今イラクに行っている多くの兵隊さんたちは本当に「イラクに民主主義と自由を届けたい」と願っているんですよ〜。
uta
2007/08/16 00:15
こんなに反響があるとは。日本人は長い間戦争をしていないので、どうしても机上の空論になりがちで、映画などを通して外国の視点から学ぶこともあるのではないかと思って時々見ます。「かくも長き不在」はまだ観たことがありません。今も名作として長く記憶されている映画には戦争の影が付きまとっているものが多い気がします。日本もそうでしょうが、やはり大きな喪失感が漂っていた時代の空気でしょうか?どうしてもアメリカ主体の視点になってしまいますが、そろそろ経済が安定してきたヴェトナム人側の視点も見てみたいです。
チャップリンは根本的にはイギリス人だったのでしょうねえ。最近のハリウッド映画ではジョージ・クルーニーが絡んでいる映画(オーシャンズ・シリーズは除く)は特に何かメッセージがありそうな気がします。9.11以降の最大の問題作と言われる「シリアナ」を観ようと思ってまだ観ていません。
wankichione
2007/08/16 02:14
私にとって強烈な戦争文学体験を思い出しました。
レマルクの「西部戦線異状なし」です。
映画としても素晴らしいですが、冷静な目線で戦争のむなしさを描写した原作があまりにも見事です。
それにしても第1次世界大戦における教訓を、まったく生かすことのできない人類の愚かさとは・・・・。
ウリッセ
2007/08/16 05:21
Uta様(横レスすんません)、アメリカにお住まいなんですね。今回の戦争についてアメリカの一般の人や兵隊さんが本当はどう考えているのか、かねがね疑問でした。(世論調査みたいのは報道されますが、個々人の生々しい気持ちはそこからは読み取れなくて)
そうなんですか・・・兵隊さんたちの願いと、現実に起っていることのギャップを考えると切ないです。
るう
2007/08/16 10:47
るうさんへ
でもね、信じなきゃなにも始まらないから。アメリカ人評判悪いけれども信じることも大切だからそんなにかわいそうじゃないですよ。
uta
2007/08/16 12:58
そうですね。戦争に自ら赴く人は正義を行使しているんだと思っているはずで、そうでなければ厳しい環境に耐えれませんものね。とは言っても一般人のレベルとは違うところで戦争が始まってのが恐ろしいところですが。
wankichione
2007/08/16 15:24
uta様
そうですね…今は「あらゆる価値を疑え」という風潮が強いんだろうと思うんですけど、そうは言っても何かを選んで信じないことには、どっち向いて生きていけば良いか分からなくなりますものね。そういう意味で、アメリカという国は凄いと思います。
いろいろ考えるきっかけを下さって有難うございました。
るう
2007/08/16 22:26
ワールドトレードセンターが脆くも崩れ去った後、ブッシュ大統領が「この恨み晴らさでおくべきか!」と言ってアフガンを攻撃することに決めた。9.11の惨状をリアルタイムで見た私は、すっかりその気になって、心のどこかで快哉を叫んでいるのですよ。普段戦争反対なんて言ってるくせに…こうして普通の人も戦争に巻き込まれ、それに加担するんですね。昔の日本人もドイツ人もきっと、そうだったんですよ。そんな狂気の時代、敢然と拳を振り上げたチャップリンは男の中の男です。かのフルトベングラーは戦後ナチスへの協力を批判され苦境に立たされたそうですが、連日の空襲の中、今日は最後とベルリンフィルを引っ張り、指揮した「7番」は凄い!1943年のざらざらしたモノラル版ですが、フルベンと楽団の情熱が迫ってきて、いつ聴いても心が震えます。ウリッセさんバーバーのアダージョ、本当に美しいですね。
夏みかん
2007/08/16 22:46
wankichiさん、何度もいろいろ書かせてもらってありがとうございました。沿わないコメントでしたらどんどん意見・削除してもらってかまいません。こういう場所を提供して下さってありがとうございました。
uta
2007/08/17 01:00
いえいえ、この記事がいろいろなことを考えるきっかけになれば幸いと思っています。考えたり、みんなの意見を聞いたりすること自体が大切だと思っているので、今後もどんどんやって下さい。
wankichione
2007/08/17 06:33
ほんとうにすごい反響ですね。それだけ多くの方が「戦争」というものに対し重く深く受け止めていることなのかもしれません。
「かくも長き不在」は調べてみたらフランス映画でした。ここに訂正させていただきます。どうやら挿入歌としてロッシーニ「セビリャの理髪師」が随所に使われていたことが印象的だったのでイタリアと勘違いしてました。
あと日本における戦争映画についても一言。
古くは「原爆の子」「ひめゆりの塔」「日本のいちばん長い日」など、こちらも戦争もので名作といわれているものがあります。ただ洋画と違うところはちょっと粘っこいといいますか・・・表現が難しいですが「湿り気」みたいな日本風土独特のものが感じられるような気がしています。
これが作品全体に暗さみたいなものを醸し出しているのかもしれません。確かに戦争というテーマそのものが明るいものではないわけですけれど。

私も最近の戦争映画は(CGを駆使する効果なのかもしれませんが)直接的表現が強すぎるような気がしています。
そんななかでちょっと前に見た「父と暮せば」という映画では、久々に心打たれた作品でした。
KURO
2007/08/17 10:10
おお!「父と暮らせば」…KUROさん、なんというご趣味のよさ!私は今日「激動の昭和史 沖縄決戦」を見ようかな、どうしようかなと迷っています(笑)
夏みかん
2007/08/17 22:14
夏みかん様
お恥ずかしい限りです。趣味がよいだなんて・・・
ですが映画についてはその係わり合いが生まれた時から続いているものですから、どうしてもそういった関係の話になるとちょっと熱くなってしまうのかもしれません。
映画が「シネマ」と言われていた時代。まだ娯楽の少なかったころに多くの人々に楽しんでもらおうと尽力されてきた方々がおられるわけですが、私の曽祖父もその一人でした。
生前、よく私たちに語ってくれてました・・・俺達は「夢を売る商売をしているんだ」と。

・・・ということですのでwankichioneさん、私の曽祖父は「あらえびす」ではありえません。(笑)
KURO
2007/08/18 13:29

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